EUで提案されたHiPERプロジェクト

HiPERとは?
  • HiPERとはHigh Power laser Energy Research facility(高強度レーザー研究施設)の略。
  • 未来のエネルギー源であるレーザー核融合が実現可能であることを実証するための装置です。
  • 実験室宇宙物理学,原子物理,そして極限材料研究といった,広範囲にわたる新しい科学も究明するために設計されています。
  • http://www.hiper-laser.org 参照
核融合とは?そしてなぜ核融合?
  • 核融合は重水素および三重水素(水素の同位体)がレーザーエネルギーによって融合したときに起こります。
  • この反応はヘリウム原子核,中性子とともに大量のエネルギーを放出します。
  • 核融合発電装置は通常ギガワット級を想定して設計されます。
  • 海水が主要な燃料元です。
  • 核融合は地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を大気中に放出することがありません。
  • 長寿命放射性廃棄物も生成されません。
  • 核融合は核分裂のように大量の燃料を必要とせず,メルトダウンは起こりえません。起こりうる最悪の事態はエネルギーが得られないことです。
  • このように,気候変化,大気汚染,エネルギー安全保障,そして人類が直面し増え続けている主要な課題を代表する実需といった世界環境に対して,核融合エネルギーには計り知れない利点があります.核融合は長期にわたって地球に優しい解決法であり、その潜在力を実感するための幅広い集中研究開発活動が必要となるでしょう。
レーザー核融合
  • 慣性核融合の基礎をなす物理はすでに実証されています。これはNatureで公認された手法で,このメカニズムは太陽や他すべての星にエネルギーを与えています。さらに重要なことは,慣性核融合のエネルギー生成過程はアメリカの防衛構想の副産物としてすでに地球上で実演されているということです。現在,レーザーを用いた核融合エネルギー生成は2010年,つまり3年後に実証できると予想されています。
  • その本質は概念的に燃焼機関と同じで,燃料圧縮段階および燃焼段階に分けられます。
  • レーザーはまず重水素と三重水素の燃料シェルを超高密に圧縮するために使用されます。
  • その後,超高出力レーザーが高密なDT燃料に照射され,燃料は融解温度まで上昇します(約1億℃)。これらのレーザーの出力は非常に高く,軽く見積もってもUK national gridで使用するすべての電力の1万倍です。当然、この出力は数ピコ秒しか続きません。
協力体制

HiPERプロジェクトはヨーロッパ諸国(チェコ共和国,フランス,ドイツ,ギリシャ,イタリア,ポーランド,ポルトガル,ロシア,スペイン,スウェーデン,イギリスの11カ国)出身の70人強の科学者とともに,アメリカ・日本・韓国・中国・カナダ間の強い国際関係のもと協力して行う必要があります。

スケジュール
  • この国家共同体は3年間にわたる「予備段階計画」の基金提案書を2007年5月2日にECで提示します。
  • 予備段階企画は2008年に,2011年の本格開始を想定した詳細設計段階から始められます。資金提供があれば,設備は10数年後にはその科学団体に解放されるでしょう。
  • レーザー核融合は2010年に研究所において実証される予定です。
  • イギリスはHiPERレーザー機関を主催していく指導者候補です。

 

Copyright (C)2011 IFE Forum. All Right Reserved.