レーザーエネルギー伝送
 

光は、電波に比べてより多くの情報とエネルギーを送ることができます。 光通信に代表される情報伝送技術に比べて、エネルギー伝送技術の開発は遅れています。 光エネルギーへの変換効率の向上、 伝送路の擾乱に対する対策が重要な課題です。 このため高効率レーザーシステムの開発を強力に推進し、 あわせてレーザービーム伝送技術の基盤となる位相共役鏡などの波面制御・補正技術を開発し、 レーザー誘雷、 宇宙デブリ除去などへの応用研究に取り組んでいます。

レーザーエネルギーネットワーク

広帯域スペクトルを持つインコヒーレントな太陽光エネルギーを、 コヒーレントな光であるレーザー光に変換して位相をそろえることで、エネルギーの長距離伝送が可能となります。 レーザー光を太陽光よりパワー密度を 高くして人工衛星や宇宙ステーションへ送れば、 太陽電池パネルより小さい受光装置でより多くのエネルギーの受け渡しが可能となり、システム寿命が延び、 打ち上げコストも削減することができます。LE-NETの実現には、 高効率のエネルギー変換とレーザー伝送の技術が不可欠です。


レーザーアブレーションによる宇宙デブリ除去

デブリ(宇宙ゴミ:衛星などの残骸)は、地上から400~1500kmくらいの高度を安定的に回っています。 これに強度の高いレーザー光を照射すると、デブリ表面からプラズマが噴射し、その反作用で減速します。 十分に減速されたデブリは、高度200kmくらいの大気圏に突入する楕円軌道に入ります。 地球の大気圏に突入したデブリは、大気との摩擦により燃え尽きることになります。