核消滅処理:レーザーコンプトンガンマ線による核変換
 

1. はじめに

 原子炉より排出される放射性廃棄物は種々あるが現在分類し人為的に管理している。その一覧を表1に示す。 その中でもヨウ素129は減期が1570万年もあり原子力を使う以上積算される。このためためヨウ素129を核変換する必要性が認識されている。 LCSG(レーザーコンプトン散乱ガンマ線)発生方式は極めて集中的にγ線発生でき、エネルギーも準単スペクトルで、遠隔の固体-小型ターゲットの核共鳴に同調照射できる。 またスーパーキャビティを用いた光蓄積技術により高効率のγ線発生が期待でき、われわれは5000回を超える光蓄積に成功している。 表紙はこの核変換方式を模式的に示したものである。実験的にLCSGをヨウ素に照射し、予測に従った有効な核変換が起こる事を実験的に示した。

 核変換したヨウ素129は30分程度でXe128となる。これはヨウ素核ターゲットから容易に分離でき、安定核であるため大気に排出できる。

 この方式では原子炉より発生するヨウ素核変換速度はバランスが可能である。 またこのヨウ素周囲に核分裂燃料を適切に配置する事によりヨウ素核変換中性子を増倍しエネルギー生産でき、全システムとのエネルギーバランスも可能である。

 これにより本方式はヨウ素129を高効率核変換可能であり地層処分の補完として期待でき、核廃棄物処分の経費節減や安全性向上に寄与できると考えられる

 
目次