ラマン分光と微量分析
ラマン分光の原理
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★ラマン散乱分光計測の原理 光を物質に照射した際に発生する散乱光は、大部分が入射光と同じ波長(レイリー散乱光)の成分であるが、わずかに入射光と異なった波長の光が含まれる(ラマン散乱光)。このラマン散乱光を調べることで、物質の種類や、濃度等を評価することができる。★ラマン散乱光の波長のシフト量は、分子固有の振動数によって決まる。 ⇒物質の同定が可能 ★ラマン散乱光のピーク強度は、物質の濃度に依存する。 ⇒濃度の評価が可能 |
ラマン分光による絶縁油中成分の直接計測
変圧器の絶縁油から分析物質を抽出することなく、直接油中の成分評価により、変圧器の異常診断が可能 |
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計測システム | 油中アセチレンのラマンスペクトル (現状の検出限度 0.37%) |
油中フルフラールのラマンスペクトル (現状の検出限度 14.4ppm) |