研究紹介

STUDY

レーザー微量物質分析プロジェクト

MEMBER

メンバー紹介

プロジェクトリーダー 染川 智弘

研究紹介

大気中の微量有害物質の遠隔検知については、民生分野、防衛分野を問わず多種多様の物質を対象として強いニーズがあります。遠隔から微量有害物質を検出する手法としてラマンライダーがありますが、ラマン散乱現象は微弱であるために、特に遠隔での微量分析は困難でした。そこで、対象物質の吸収帯に一致した波長で発振するレーザー光を用いることで、ラマン散乱光が著しく増大する共鳴ラマン効果に着目し、共鳴ラマンライダーによる大気中微量有害物質の遠隔計測技術を開発しています(図)

SO2、NH3などの有害物質は、分子構造が比較的シンプルであり、光吸収帯は主に深紫外領域(200~300nm)に存在します。そのため、多種多様な有害物質を共鳴ラマンライダーで識別するには、深紫外波長領域で波長可変なレーザー光源が求められており、ライダー応用に利用可能な高パルスエネルギーの波長可変レーザーを開発しています。また、これらの光源を利用した共鳴ラマンライダーの新規手法の検討も実施しています。

※図:共鳴ラマンライダーによる大気中微量有害物質検知のイメージ

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